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ニュース・プレスリリース

2006年

Green Hills Software社から、Texas Instruments社の DaVinci™ テクノロジー向けにRTOS、および開発ツールの提供を開始 (2006年3月6日)

Green Hills Software社(GHS社)は、ソフトウェア、およびサービス・プロバイダとして、Texas Instruments社(TI社)のTMS320™ シリーズ向けのサードパーティネットワークへ加盟することを発表しました。

これに伴いGHS社は、TI社のDaVinci™ テクノロジーをベースとしたマルチコアプロセッサのTMS320DM644x向けに、RTOS(リアルタイムOS)、および開発ツールの提供を開始します。

これらDaVinci™ テクノロジー向けの組込みソリューションは、TI社とのパートナーシップに基づき開発され、GPP(General Purpose Processor)であるARMコア向けの完全な統合開発環境が提供されます。

さらに、TI社のDSPであるARM926上で動作するRTOS(INTEGRITY® /velOSity™ )、およびミドルウェア群も同時に提供されます。これにより、短期間でのソフトウェア開発を可能とします。

※TI社のDaVinci™ テクノロジーは、デジタルビデオや関連オーディオ処理の開発者向けに、DSP(Digital Signal Processor)とARMコア、アクセラレター、周辺機器、および開発に必要なソフトウェアなどから構成されるDSPベースのソリューションです。

DaVinci™ テクノロジー向けの開発をサポートする統合開発環境MULTI®

GHS社製 統合開発環境MULTI® では、TI社製のCode Composer Studio TMS320C64x+コア向けコンパイラと、GHS社製の最新ARMコンパイラが完全に統合されています。

これにより、MULTI® のみで、DM644xプロセッサ(ARM コア + TI社製 C64x+™ DSPコア)の完全な開発が可能です。

また、MULTI® は、DM644xプロセッサ上で動作するGHS社製RTOS(リアルタイムOS)のINTEGRITY® やvelOSity™ 、およびLinuxに対して、カーネルを意識した高度なデバッグ環境を提供します。

TI社のC64x+™ DSPコアに対してMULTI® は、TI社のDSP/BIOS™ Real-Time Kernelと完全に統合されています。

また、GHS社製エミュレータである最新のGreen Hills Probe™ は、ARMコア、およびC64x+ DSPコア上のアプリケーションデバッグを、一つのJTAG I/Fで実現しています。

なお、ARMコア + TI社製 C64x+™ DSPコア、MULTI® 、Linux、およびINTEGRITY® 間の通信は、TI社製 DSP/BIOS™ Linkによりサポートされています。

MULTI 5.0には、TimeMachineに加え、生産性を向上させる革新的な新機能が搭載されています。
  1. 静的ソースコード解析ツールDoubleCheck™
    • Green Hills Software社が24年間培ってきたコンパイラテクノロジーをベースに開発したDoubleCheckは、ソフトウェアの安全性ならびに信頼性の低下を引き起こすプログラム上の問題を検出します。
    • DoubleCheckはプロジェクトのソースコード全体を解析し、バッファオーバーフローやリソースのリーク、ポインタの無効参照、McCabeのような評価指標によって示される複雑度合いの高いコード、MISRA2004のような安全のためのコーディングルール違反などを検出します。
    • 他の静的解析ツールは品質保証部門で使用されることが多々あるなかで、DoubleCheckは統合開発環境MULTIの機能の一部として組み込まれているため、全ての開発者がいつでも簡単に利用でき、膨大なソースコードに含まれる障害発生箇所を速やかに発見し、修正を行うことができます。
    • また、DoubleCheckが生成するレポートは、他のWebクライアントからも簡単に確認することができます。
    • 他の静的解析ツールの場合、別途製品導入コストが発生しますが、DoubleCheckはMULTIの機能の一部として組み込まれていますので、統合開発環境の予算の中でツールの導入ができ、全体的なコスト削減に貢献します。
  2. 分散ビルドシステム
    • MULTI 5.0は、開発サイトのコンピュータリソースを有効に活用する分散ビルドシステムを実現します。
    • 分散ビルドシステムでは、しばしばアイドル中、あるいは使用されていないコンピュータを利用して、ネットワークを介しパラレルにビルドします。
    • これによりビルドに要する時間は30%~80%ほど短縮でき、その結果、開発者の『 Time to Market 』に貢献し、製品の市場投入までに要する期間をより短縮することができます。
  3. 高速シミュレータ
    • MULTI 5.0の新しいプロトタイピングツールは、ダイナミック・バイナリー・トランスレーションテクノロジーの採用により、従来のインストラクション・セット・シミュレータと比べて10~50倍の高速動作を実現します。
    • 開発者はシミュレーションテクノロジーの メリットを充分理解しているものの、日常的に使用する上で、実行速度の面での改善が強く望まれていました。新しくなったMULTIのシミュレータは多くのケースで実機を上回るほどの性能を実現します。
    • これにより開発チームは製品開発初期段階における実機が不足している状況や、試作機などの実機がまだない状況においても、申し分のない環境を手にいれることができます。
    • また、シミュレータはプラグインDLLアーキテクチャを採用し、カスタム周辺装置のシミュレーションを実現。これによ り完全なプロトタイピングプラットフォームの構築ができます。
  4. 新しいフラッシュ書き込み機能のフレームワークで、超高速アップデートならびに極めて小さなフットプリントを実現しました。
  5. コード生成部の改善によって、さらに小さなサイズで実行速度が向上しました。
  6. 新しいプロジェクトマネージャーにより、複雑なアプリケーションプログラムも容易に管理できます。
  7. CPUやボードレベルといったハードウェア情報の可視化機能を拡張しました。
  8. コミュータライセンス
最大の成功を収めた統合開発環境

長年にわたり1万人を超えるユーザを擁するMULTIは、組込み開発環境に最適な完成度が高く実績のあるテクノロジーです。

Boeing, Ford, Hewlett Packard, Lockheed Martin, Motorola, Toyota, Qualcommをはじめとする多数の企業が、MULTIを活用して製品開発を成功させています

DaVinci™ テクノロジー向けのロイヤリティフリーRTOS INTEGRITY®

高信頼性が求められる組込み製品向けのロイヤリティフリーRTOS(リアルタイムOS)であるINTEGRITY® は、DaVinci™ テクノロジーのARMコア部分における最も信頼性の高いRTOSです。

過去4年間のRTOSマーケットシェアで最も高い成長率の実績を誇ります。この成功の理由は、先進的な機能である、完全なメモリ保護、利用可能なリソース保証、フィールドでのアップグレードとデバッグ対応、高速でデターミニスティックな応答性、そして最も優れた開発環境であるMULTI® 統合開発環境との完璧な統合性によります。

さらに、INTEGRITY® のロイヤリティフリーのビジネスモデルは、次世代のデジタルオーディオ、ビデオなどの大量生産される電化製品向けに、最も適したビジネスモデルとなります。

Linux/ARM 向け開発環境

DM644x プロセッサーのARMコア上で動くLinuxの開発環境としても、以下のMULTI ® のデバッグ機能の使用が可能となります。

Linuxのシステム状態をGUIベースで表示するOSA(Operating System Awareness)

GHS社により開発された先進的なデバッグエージェントを使用したイーサネット接続によるLinuxアプリケーションのマルチプロセス、マルチスレッドに完全に対応したRunモードデバッグ

GHS社のARM コンパイラ(LinuxにバンドルされているGCCコンパイラと比較してコード生成や、実行スピードが20~30%優れている)

Green Hills Probe™ を使用したグラフィカルなLinuxカーネルのデバッグ ローダブルなモジュールに対応して、そのエントリポイントからのデバッグを可能にするグラフィカルなデバッガ

解析ツールTimeMachine™

GHS社の解析ツールであるTimeMachine™ は、開発者が容易に複雑な処理を解析しバグを発見することを可能にします。

GHS社製エミュレータであるSuperTrace™ Probeは、Davinci™ テクノロジーのARMプロセッサのトレースデータを大容量収集できます。

TimeMachine™ は、このトレースデータを基に解析し、時間を遡りながらのデバッグが行えるので、複雑な問題の発見が可能となります。

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