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2013年07月05日

Green Hills Software、Trusted Mobile Deviceに関する サムスン・エレクトロニクス社との提携を発表

~サムスン・エンタープライズ・アライアンス・プログラム(SEAP)のメンバーシップを獲得~

 

米カリフォルニア州サンタバーバラ2013年6月25日発表– セキュアな組込み、およびモバイル仮想化ソリューションの独立系最大ベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、自社が持つINTEGRITY® Multivisor™ for Trusted Mobile Devicesテクノロジの実装に向け、サムスン・エレクトロニクス社(以下、サムスン社)との提携を強化することを発表しました。GHSは、サムスン・エンタープライズ・アライアンス・プログラム(SEAP:Samsung Enterprise Alliance Program)の一員として、良く知られているSamsung GALAXY Note IIを含むSamsung GALAXYデバイスに自社のモバイル仮想化テクノロジを移植してきました。INTEGRITY Multivisorテクノロジは、モバイル・オペレーティングシステムの下部にデータ保護と隔離のための基盤レイヤーを追加し、アプリケーションレベルのサンドボックス (sanbox: 無防備なコード包み) 構造では達成できない、セキュアでデュアル・ペルソナのBYOD(Bring Your Own Device:私用デバイスの持込み)ソリューションの実現を可能にします。

GHSとサムスン社は、サムスン製モバイルデバイスにGHSのセパレーション・カーネルをベースとしたType-1ハイパーバイザーを搭載するために互いに協力してきました。企業、および行政機関向けのINTEGRITY Multivisorソリューションは、モバイルデバイスのユーザー、および管理者が、双方とも互いのセキュリティとプライバシーを完全に信用できる状態で、プライベートとビジネスのどちらの用途に対しても市販の携帯電話やタブレットを利用できるようにします。2003年の出荷以来、INTEGRITY Multivisor技術は、セキュリティが認定されたセパレーション・カーネルテクノロジの上に構築された唯一の仮想化ソリューションであり、これによってペルソナ間に高度に保証された隔離を提供するとともに、セキュリティに厳しいタスクのためにネイティブでオープン標準ベースの実行環境を提供します。

 

サムスン社 IT & Mobile, Vice President of Enterprise Business TeamであるJae Shin(ジェ・シン)氏のコメント:
「Green Hills社のような市場のリーダー企業との戦略的パートナーシップは、当社のB2B戦略の重要な部分です。両社が協力し合うことにより、超セキュア水準のデータ保護が求められるエンティティに対し、強力なソリューションを提供できると確信しています。」

 

INTEGRITY Multivisor for Samsung Mobile Devicesの主要な機能は以下のとおりです。

  • すべてのAndroidペルソナに並行して利用が可能な、完全にアクセラレートされた3Dグラフィック
  • ハイパーバイザーによって保護されたユーザー認証、および保存データ保護のためのvSED(Virtual Self-Encrypting Drive:仮想自己暗号化ドライブ)
  • ハイパーバイザーによって保護された転送中データを保護するためのVPN(Virtual Private Network)
  • GHSのFIPS 140-2、およびNSA (National Security Agency) Suite B暗号モジュール
  • マルチコアSMP (Symmetric Multiprocessing) サポート
  • Bluetooth、USB、携帯電話音声とデータ、オーディオ、ハードウェアでアクセラレートされたグラフィック、タッチスクリーン、およびボタン、Wi-Fi、センサー、カメラ、GPSを含む、仮想化されてセキュアに共有できるI/Oの完全なスイート

 

Green Hills Software社 Embedded Virtualization Business Unit, Vice PresidentであるGordon Jones(ゴードン・ジョーンズ)のコメント:
「15年以上にわたって、GHSのINTEGRITY技術は、787ドリームライナーのフライトコントロールから、医療機器、および自動車エレクトロニクスに至るまで、世界で最もクリティカルなデジタルシステムを稼働させてきました。INTEGRITY Multivisorテクノロジをサムスン社のスマートフォンやタブレットのなかに構築することは、プライバシーと制御に対する全面的な信用のもとで、消費者が仕事や私生活の管理に単一のデバイスを使用できるようするとともに、携帯化による生産性 (productivity of mobility) を安全に増強したい、と望むIT部門のセキュリティに対する態様を劇的に改善します。」

 

■ INTEGRITY Multivisor技術について

INTEGRITY Multivisorソリューションには、1つまたはそれ以上の「ゲスト」オペレーティングシステムを実行する機能が結合され、認証されたINTEGRITYリアルタイム・セパレーション・カーネルテクノロジで構成されています。INTEGRITY Multivisorソリューションはさらに、セキュリティ機能性、および高速ブート (fast-boot:初起動で使われる物理コードの高速実装・実行) されたリアルタイム・アプリケーションのようなクリティカルなアプリケーションに対し、ネイティブでオープン標準ベースの環境を提供します。INTEGRITY Multivisorソリューションは、準仮想化 (paravirtualization)、またハードウェアによるハイパーバイザ・アクセラレーションが有る場合、または無い場合の完全仮想化等、ARMで強化されたデバイスで仮想化を行う手法をいくつか提供しています。デジタル世界は複雑に成長しているため、単一のオペレーティングシステムだけでは対応できません。ハイパーバイザーは、柔軟性、拡張性、移植性に関して適切な水準の抽象化、すなわち仮想マシンを提供し、これまで解決が困難であった計算に関する問題に対して洗練された実用的なソリューションを可能にしています。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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