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2016年01月22日

Symtavision社、SymTA/S 3.8とTraceAnalyzer 3.8をリリース

~ 自動車のECUとネットワークのタイミング設計、解析、検証をさらに向上 ~
~ 新しいECU、ネットワーク、ユーザビリティ・インタフェース、およびプロトタイプモデリング機能を導入 ~


独ブラウンシュヴァイク、2016年1月21日発表 – 組込みリアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に向けたタイミング解析ソリューションで世界をリードするSymtavision社(以下、Symtavision)は、SymTA/S 3.8とTraceAnalyzer 3.8をリリースしました。ECU、ネットワーク、ユーザビリティ、インタフェース関連機能、プロトタイプモデル化などの新機能を導入して、自動車ECUとネットワークのタイミング設計、解析、検証をさらに向上させました。

SymTA/S 3.8とTraceAnalyzer 3.8は、Ethernet、CAN、およびFlexRay向けに新しいネットワーク解析機能を含みます。新しいEthernet解析機能は、スイッチ上の各ポートにEthernetメッセージのデータレートを与え、負荷を送信した上でのワーストケース負荷解析、Ethernetメッセージとネットワーク用のワーストケース・レイテンシ解析、ECUとネットワークから構成されるシステムレベルでのEthernetメッセージ付きエンド・ツー・エンドのパス、そして、送信元によるクラスベースのメッセージ設定や、スイッチの設定に依存しないAVBメッセージ・シェーピングなどに適用できます。CAN、およびFlexRayネットワークでは、Protocol Data Units(PDUs)がサポートされ、フレームサイズをPDUサイズから抽出し、またPDUサイズをマッピングされた信号と信号グループから抽出できるようになりました。新しいバリアント管理機能は、ベースラインシステムのバリアントを複数設定できるもので、タイプごとに変更や自動インスタンス化を別々のSymTA/Sシステムとして記述できます。

ECU関連で改良した機能として、最も関連性の高い結果を概略で提示する新しいECUタイミング検証結果用のダッシュボードや、システムの状態を示すシグナルシステムなどがあります。新しいマルチトレース・インポート機能は、複数のトレースから1つのシステムへのインポートを可能にし、新規システムの生成、もしくは既存システムへの追加を行うことができます。これは、いくつかの測定を行い、サンプルサイズを大きくすることで統計的トレース解析結果の信頼性向上につながります。例えば、異なるシステム状況の比較は、ソフトウェアのリビジョンなどの状況の違いを考慮しながら行うことができるようになります。

SymTA/S 3.8とTraceAnalyzer 3.8は、他にも様々な新機能があり、また使用感も向上しました。最新のルック&フィールに刷新されたチャートや、フォーカス性が向上したフィルタによる10,000以上の要素を含む巨大なシステムに対する迅速な処理、反応速度、およびパフォーマンスを高めました。さらに、新たにドロップダウンボタンを導入し、システム解析の開始、ワーストケース解析、またはシステム分布解析のみのいずれかを選択できるようになりました。インタフェースのサポートも、Pythonバージョン2.7をサポートすることで、Pythonの新しいコンストラクトやライブラリをサポートし、スクリプトやSOAPからアクセスできるエラーや警告のマーカー、AUTOSAR 4からのSOME/IPヘッダのインポート、ガントチャートの削除、そしてスクリプティング・ウィザードによるバッチモードスクリプトの実行など、大きく改善しています。加えて、プロトタイプ機能とデータフローのモデリング機能が導入されています。

 

Symtavision社 CTOであるKai Richter(カイ・リヒター)のコメント:
「SymTA/S 3.8とTraceAnalyzer 3.8で、タイミング設計・解析・検証がカバーできる範囲をさらに拡げていきます。自動車の分野、特に運転者支援システムや自動運転の分野でEthernetネットワークの重要性が高まっています。当社は、この分野や従来の車載ネットワーク技術に関連する機能を強化し、ECU関連機能も改善しました。引続き、ルック&フィールと処理速度の両面で、ツールの操作性をさらに高めていきます。」

 

■ Symtavision GmbH(Symtavision)について

Symtavision社は、早期段階の見積から最終検証まで、リアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に適した最先端のタイミング解析ソリューションを提供しています。Symtavisionは、システムレベルのタイミング設計と検証用にタイミング解析ツールSymTA/Sをリリースしており、AUTOSAR、CAN、FlexRay、OSEKなどのカーエレクトロニクス分野の規格をサポートしています。また関連ツールであるTraceAnalyzerは、測定とシミュレーションの両方からのタイミングデータを視覚化して解析できる強力なソリューションで、SymTA/Sとシームレスに統合できます。本社は独国ブラウンシュヴァイクで、支社をミュンヘンとトロイ(米国、ミシガン州)に構えており、全世界に拡がる代理店ネットワークにサポートされています。日本では、Symtavisionの代理店である株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。
Symtavisionに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.symtavision.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Symtavision社の代理店として、タイミング検証・最適化ツールを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。またGreen Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションも提供しています。
ADaCに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Symtavisionは、独国におけるSymtavision GmbH の登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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