このドキュメントでは製品のインストール手順を、次のように分類して説明しています。
ホストがUNIXの製品のインストール手順を説明しています。
ホストがWindows98/Me/NT/2000/XPで、リリース番号が3.0.0以降の製品のインストール手順を説明しています。
インストール後のライセンス設定に関する事項を説明しています。
製品に関するリリース情報はパッケージをインストールしたディレクトリ内のinfo/ディレクトリにHTML形式で格納されていますので、お使いのWebブラウザで必ずご熟読下さい。
また、当社のホームページ http://www.adac.co.jp でも最新のリリース情報やインストールでのトラブルに関するFAQがご覧頂けます。
この info/ ディレクトリには、インストールされている製品および製品レベルが判るように特別なファイルを格納しています。このファイルの内容には、パッケージに含まれているすべてのファイルのgversion の結果が格納されています。(ソースファイルなどのファイルを gversion にかけると、"ls -l" と同様にそのファイルの最終変更日付が表示されます。)このファイル名の下位6桁の数字は製品のリリース番号をそれぞれ2桁で表しています。
(例) mlt-us-030004.lst ; MULTI Release 3.0.4
さらに、このinfo/ディレクトリには電子メールによるテクニカルサポート用のテンプレートファイルも格納されていますので、技術的なお問い合わせの際にご使用下さい。
% mkdir /usr/green
という入力でディレクトリが作成できます。(以降の入力例でもこのディレクトリを使用します。)場合によっては、スーパーユーザとしての特権が必要になることもあります。
% cd /usr/green
製品メディアがCD-Rの場合、"product.tgz" というファイル名で格納されていますので、以下の方法でパッケージを読み込んでください。(gtarコマンドはCD-R:/utilities/に格納してあります)
オートマウントされるシステムの場合、 (例:Solaris) % gtar -zxvf /cdrom/cdrom0/product.tgz % eject cdrom オートマウントされないシステムの場合、 (例:SunOS) % mount -r -t hsfs /dev/sr0 /mnt % gtar -zxvf /mnt/product.tgz % umount /mnt % eject /dev/sr0 (例:HP/UX) % mount -o cdcase /dev/cdrom /mnt % gtar -zxvf /mnt/product.tgz % umount /mnt
CD-Rドライブのマウントは、通常はシステム管理者が行います。さらに、システムによって操作が上記の例とは多少異なる場合がありますのでシステム管理者に問い合せて下さい。
./install.sh 起動後、 Enter an absolute pathname for the current directory of press return to use /usr/green:
というメッセージが表示されます。多くの場合、これに対してリターンだけを入力すればよいはずです。現在のディレクトリ名として他に適切なものがある場合、/で始まる絶対パス名を入力します。
その後パッケージに含まれるコンパイラとMULTIが簡単にチェックされます。
すべてのチェックに対して "Test passed" というメッセージが出力されればインストールは終了です。
製品のリリース番号が3.0.0以降から、GHSシェル(RUNTIME)からの起動ではなく、ショートカットあるいはDOSプロンプトから実行する環境になりました。
USBポートに接続した場合、ドライバのインストールウィザード画面が現れますので、ガイダンスに沿ってインストールしてください。
(注意) Windows98/Meの場合はドライバインストール後、必ずWindowsの再起動を行って下さい。
(注意)
弊社が提供する製品(Unix版および Win32版)には、ホストIDおよびドングルによりプロテクトが設定されております。インストール後に必ずライセンスの設定が必要です。製品購入時に添付されている「ライセンス設定用シート」をご用意下さい。
ライセンスの設定は、
「ライセンス設定用シート」に沿って実施します。
(Ex.) ./update -j -h
update ユーティリティはリダイレクトを許しますので、下記のように設定することも可能です。
以下にあるようなライセンス設定用シート(サンプル)の場合、実際に入力する部分はアンダーラインの部分になります。
=========================[ ライセンス設定用シート ]====================== ライセンス設定ユーティリティを次のように起動してください. .\update -j -h 次に,以下のように '?' 以降のデータを入力してください. Green Hills Software Update Utility シリアル番号 9031 の設定更新. [ブラケット内に示される]ディフォルト設定を受け入れる場合, リターンキーだけを入力してください. 新シリアル番号は? 9031 ライセンスを設定するファイルは? me.exe multi.exe mvc.exe me のホストIDは [none]? 0x10880 me のキーコードは? c86c3245 multi のホストIDは [none]? 0x10880 multi のキーコードは? 8877e92a mvc のホストIDは [none]? 0x10880 mvc のキーコードは? ab83bbca 設定データ照合中... ライセンス設定中... ライセンス設定完了 =========================================================================
このアンダーラインの部分だけのテキストファイルを作成します。
(例)License.txt 9031 me.exe multi.exe mvc.exe 0x10880 c86c3245 0x10880 8877e92a 0x10880 ab83bbca
これをライセンス設定用シートにある起動コマンドに入力リダイレクトとして与えます。
./update -j -h < License.txt
既に製品がインストールされてあり、バージョンアップのためのインストールをする場合は、ハードディスクへコピー後、以下の要領でライセンス設定を実施することができます。ただし、以前のバージョンで作成されたconfig.lckファイルが存在し、その中に必要なライセンス情報が存在していることが前提です。
./update -f config.lck -n {対象ファイル名1 対象ファイル名2 ..}
例) ./update -f config.lck -n multi mvc me
Win32版ではmulti.exeのようにファイルサフィックスにexeを指定して下さい。
ライセンス設定用シートは、Unix版と、Win32版の併用になっていますので、Win32版の設定を行なう場合はホストIDをキーIDに読み換えてライセンスを設定して下さい。 (キーIDとは、ドングルの裏側に貼られている 0x から始まる番号のことです。)
ライセンス設定コマンド(update)は起動する度に、情報ファイル config.lck を作成します。入力ミス及びライセンス変更等により、再設定する場合は、config.lck を削除した後、再度 update を起動して下さい。
Unix版の update (ライセンス設定コマンド)がサポートしている漢字コードはEUCのみです。ホストが HP9000で、漢字コードとしてシフトJISを採用している場合、または日本語をサポートしていない場合は -j オプションを外して下さい。(この場合、update が表示するメッセージは英語表示となります)
ライセンス設定が終了するとconfig.lck 内に設定の情報が記録されます。ライセンス設定が失敗した、あるいは起動時に「ライセンスが許されていない」というメッセージが出力される場合、config.lckの内容および、ホストIDまたはWin32版の場合、hostid.exeを実行した結果を弊社宛にご連絡下さい。
以上