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2016年01月27日

Green Hills Software、INTEGRITYベースのMultivisorにより、組込み業界で初めて64ビットのセキュアな仮想化ソリューションを提供

~ 10年以上にわたるクロスインダストリーでの安全でセキュアなリアルタイム仮想化展開の上に立った、ARM v8-A、およびIntelアーキテクチャ向けの新たな64ビットのサポート ~

 

米ネバダ州ラスベガス 2016年1月5日発表 – 高く保証されたOS分野の世界的なリーダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、64ビットのARM®、および64ビットのIntel®アーキテクチャ向けに安全でセキュアなINTEGRITY® Multivisor(以下、Multivisor)仮想化ソリューションが利用可能になったことを発表しました。リアルタイムOS INTEGRITY(以下、INTEGRITY)を土台とするMultivisorは、次世代の64ビットのマルチコアプロセッサ上で動作するセーフティでセキュリティクリティカルなソフトウェアを、安全かつセキュアに兼ね備える、Linux、QNX、Android、またはWindowsといったコンシューマOS向けに、リアルタイムで高速ブート可能なプラットフォームを提供します。その結果、デバイスの生産者は、別々のシステムコンポーネントを、コスト、およびサイズが軽減された単一のプラットフォームに統合させることが可能となり、同時に、安全性、セキュリティ、およびリアルタイムパフォーマンスに対する市場固有の厳しい要件を満たすことができます。

● なぜ組込みデバイスに対する仮想化なのか?

GHSのセキュアでデターミニスティックかつ高性能な仮想化ソリューションは、組込みデバイスの設計者に強力な能力を新たに導きます — 自動車コックピット、医療機器、電子機器、航空ミッションコンピュータ、または政府の機密に関係するデュアルペルソナのモバイルデバイスなど分野を問いません。10年以上もの間、デバイスの生産者は、32ビットプロセッサ上でMultivisorによる仮想化のテコ入れに成功してきました。現在では、彼らは最新の64ビットプロセッサのアーキテクチャでも同じことが実現できます。

  • コンシューマOSのエコシステム — 保証された無干渉(freedom-from-interference)、周辺機器の共有、およびネイティブに近い性能によって、Linux、QNX、Android、またはWindowsといった複数の32ビット、または64ビットのゲストOSが同時に実行
  • より少ないフットプリント — 安全な分離と本質的なソフトウェアタスクに定義されたプロセッサ資源の割当てを維持しながら、配線や周辺デバイスも合わせ、複数のマルチファンクションプロセッサを単一のプラットフォームに統合させることで、ハードウェアプラットフォームのサイズ、重さ、複雑さ、およびコストを削減
  • クリティカルと一般、それぞれの機能を安全に混合 — システムによっては、航空ミッションコンピュータ、または自動車コックピットのように、異なるクリティカリティレベルの統合を可能とするソフトウェアアーキテクチャによって大きな恩恵を受けるケースがあり、こうした恩恵は、同時に動作している複数機能のトラステッドな実行を介してのみ実現可能
  • コンフィギュアブルなプロダクトファミリ — INTEGRITYのような実績のあるスケーラブルなソフトウェアプラットフォームを導入することで、デバイスの生産者は、柔軟性を獲得し製品機能がたやすく再構成でき、ソフトウェアの投資からより多くの利益を受けながら、市場ニーズへの素早い対応が可能

 

Green Hills Software社 Business Development, Vice PresidentであるDan Mender(ダン・メンダー)のコメント:
「ARM、およびIntelの64ビットのアーキテクチャは、様々な組込み市場における次世代のソフトウェアデバイスに魅力的なコンピュータプラットフォームをもたらします。INTEGRITY Multivisorは、フィールドでのテストを十分に受けた折り紙付きのソリューションを与えてくれます。そこでは、セーフティでセキュリティクリティカルなリアルタイムのシステムサービスに、安全に統合された複数のコンフィギュアブルなコンシューマエコシステムが混在でき、当社の顧客はコスト、および市場投入時間を著しく節約することができます。」

 

Multivisorは、安全性とセキュリティの両方が最高レベルで独自に認定を受けたソフトウェアテクノロジに基づく、唯一のハイパーバイザです。ここで提供される包括的な開発、およびサポート内容の概要は以下の通りです。

  • Multivisorは、コンフィギュアブルなソフトウェアパーティションをはじめ、リアルタイムでセーフティクリティカルな処理、および1個ないし複数のゲストOSに対するホスティングなどの要件を意識したマルチコアシステムの仮想化と、トラステッドな64ビットのINTEGRITYマイクロカーネルを兼ね備えています
  • 32ビット64ビットを問わず両方のプロセッサに対する、ARM v8-Aアーキテクチャ、およびIntel Virtualization Technologies(Intel VT-x、およびVT-d)に組込まれたハードウェアアクセラレーションを介した最大の仮想化性能
  • クリティカルなタスクとゲストOSの間で周辺機器を安全に共有
  • GHSのマルチコアデバッガ、動的実行解析ツール TimeMachine™、64ビットのC/C++最適化コンパイラ、MISRA Cのサポート、プロファイラに加え、その他多くの統合された時間短縮ツールを特長とする統合開発環境 MULTI®
  • ハードウェアの立上げ、低水準のデバッギング、トレースによる可視可を実現するGHSのハードウェア・デバッグプローブファミリ
  • システムの設計者、およびアーキテクトと協力して、一般的なシステムパフォーマンスの最適化に関するコンサルティングサービスに加えて、レガシーコードの移植、再利用、仮想化、デバイスドライバの構成、および最適化という困難な挑戦に立ち向かうGHSの組込みエキスパート

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisor、MULTI、TimeMachineは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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