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2015年05月14日

組込みリアルタイムシステムのタイミング解析で世界市場をリードするSymtavisionが創立10周年

独ブラウンシュヴァイク、2015年5月26日発表 – 2015年5月、Symtavision社(以下、Symtavision)が創立10周年を迎えました。組込みリアルタイムシステムのタイミング解析で、世界をリードし続けた10年間でした。

Symtavisionは、Marek Jersak(マレック・ジェルサック、CEO)とKai Richter(カイ・リヒター、CTO)が、独ブラウンシュヴァイク工科大学の博士課程で開発したツールをベースに、車載ソフトウェアや、電子機器のタイミング解析ソリューションを商用化することを目的として、2005年に設立した会社です。現在は、市場をリードするツールSymTA/SとTraceAnalyzerを販売するとともに、ECU、ネットワーク、E/Eアーキテクチャのプランニング、最適化、およびタイミング・性能検証の専門サービスを提供し、高度なシステムとソフトウェア機能の信頼できる形での統合を促進しています。

 

Symtavision社 CTOであるKai Richter(カイ・リヒター)のコメント:
「10年前、タイミング解析は、まだ登場したばかりでした。しかし、カーエレクトロニクスのトレンドとして、ソフトウェア機能がネットワーク化されるようになり、AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)を通じて、将来のネットワーク化に必要となる標準の策定が業界内で進められる中で、私達は、タイミング解析が極めて重要な役割を果たすようになると予想していました。ただし、タイミングに関わる分野が、いつ商用化できる程度にまで普及するかは、正確に掴めていませんでした。」

 

現在、Symtavisionのツールとサービスは、世界中に広がっており、Audi、BMW、Bosch、Daimler、デンソー、Fiat-Chrysler、General Motors、Hyundai-Kia、トヨタ、VWといった大手自動車メーカーや、ティア1サプライヤで導入されています。SymTA/Sは、従来のパワートレイン、シャシー制御、および車体エレクトロニクスの領域から、ネットワーク、ならびにE/E部門、および先進運転支援システム(ADAS)や、自動運転などの新機能開発まで、幅広く応用されています。複雑性が高まる中で、どうすればプロジェクト予算を無駄にせず、納期内に品質を落とさずに、ソフトウェアをうまく統合できるか、各社がよりよい方法を探し求めているため、この分野での動きと関心は高まり続けています。

Symtavisionのモデルベースのタイミング解析・最適化・検証ツールSymTA/Sと、ECU、およびネットワークからの実トレース解析ツールTraceAnalyzerは、この10年間たゆまず開発が続けられ、お客様からの要望、カーエレクトロニクス分野の技術開発、および工業標準の拡張に対応する形で、改善が進められてきました。現在、Symtavisionの製品は、ネットワーク開発(CAN、CAN-FD、Ethernet、FlexRay、LIN)から、RTOS(OSEK、およびAUTOSAR-OS)付きマルチコアECU開発まで、タイミング関連分野の幅広い領域をカバーしています。これらのツールを、システムアーキテクチャ設計、ソフトウェア統合、機能開発の分野でのコンサルティングで補完しています。Symtavisionでは、比較的少人数のチームが能率的に動き、全世界でのコンサルティングに当たっています。

 

Symtavision社 CEOであるMarek Jersak(マレック・ジェルサック)のコメント:
「タイミング解析の設計メソドロジへの導入は、革新というよりは進化の過程でした。初めの頃は、「目の前のこと」だけにとらわれず、将来の問題に対処できるようにするためには、タイミング解析が必要であるという認識を高めることに時間を費やしていました。最近では、ほとんどすべてのカーエレクトロニクス・プロジェクトでタイミングが重要課題になっているので、企業は、タイミング解析と動的ソフトウェアアーキテクチャを、系統立てて考えるようになってきています。当社のツールを使う顧客は、実装に取組む前に、コンセプトを最適化・検証することで、時間と経費の節約につなげています。タイミングや性能に関して、残った問題は早い段階で修正され、この修正は最終検証が終わるまで継続的に行われます。」

 

カイ・リヒターは、次のように締めくくっています。
「10年前にSymtavisionを設立した頃、タイミング解析は新しく登場したトレンドでした。今では、デザインの複雑性が上がり、単価や開発納期へのプレッシャーも高まっているため、組込みリアルタイムシステムのタイミング解析が世界基準になる日は、もうすぐそこまで来ています。」

 

■ Symtavision GmbH(Symtavision)について

Symtavision社は、早期段階の見積から最終検証まで、リアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に適した最先端のタイミング解析ソリューションを提供しています。Symtavisionは、システムレベルのタイミング設計と検証用にタイミング解析ツールSymTA/Sをリリースしており、AUTOSAR、CAN、FlexRay、OSEKなどのカーエレクトロニクス分野の規格をサポートしています。また関連ツールであるTraceAnalyzerは、測定とシミュレーションの両方からのタイミングデータを視覚化して解析できる強力なソリューションで、SymTA/Sとシームレスに統合できます。本社は独国ブラウンシュヴァイクで、支社をミュンヘンとトロイ(米国、ミシガン州)に構えており、全世界に拡がる代理店ネットワークにサポートされています。日本では、Symtavisionの代理店である株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。
Symtavisionに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.symtavision.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Symtavision社の代理店として、タイミング検証・最適化ツールを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。またGreen Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションも提供しています。
ADaCに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Symtavisionは、独国におけるSymtavision GmbH の登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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