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2012年07月05日
米テキサス州サンアントニオ、2012年6月20日発表 – Freescale Technology Forum (以下 FTF)– 最大手の独立系組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダであるGreen Hills Software社(以下GHS)は、(自動車向け)車載デジタル計器プラットフォームを発表しました。シンプルなOSEKカーネルしか実装していないことが多い従来の計器クラスタ(ダッシュボード上の計器盤)とは異なり、次世代設計では、ハードリアルタイムI/O、安全性とセキュリティ臨界機能、および高度な3Dグラフィックスを互いに隔離して複合的にサポートできる区画分割管理型リアルタイムシステム (partitioning real-time system) が必要になります。GHSの車載デジタル計器プラットフォームは、 INTEGRITY® リアルタイム・オペレーティングシステム(RTOS)の新機能を活用して、これら次世代要求に対応します。
主な新機能は次のとおりです。
GHSはFTFで、車載デジタル計器プラットフォームを展示します。INTEGRITYとそのネイティブ3DグラフィックスをFreescale Semiconductor社(以下 Freescale)のi.MX6xマルチコアSoCで実行することによって、従来のECUソフトウェア・モジュールと次世代車載エレクトロニクスを安全性と信頼性を確保しながら合体できるシームレスな手法を紹介します。さらに、INTEGRITYは、ARM アーキテクチャ(i.MX)とPower Architecture ® 技術(Qorivva® マイクロコントローラ)のために、Freescaleの区画分割可能な車載用プロセッサ・ファミリをサポートします。このサポートは、マイクロコントローラ設計からINTEGRITY Multivisor™ 仮想化技術上で運用されるAndroid、GENIVIなどのマルチメディアOSに実装される高位のインフォテインメントシステムに至るまで拡張できます。
Freescale Semiconductor社 Automotive MCU Business Vice President である Ray Cornyn(レイ・コーニン)氏のコメント:
「GHS社は、同一プラットフォーム上でリアルタイム機能と安全性機能を安定して提供することによって恩恵が得られる最新のデジタル計器クラスタに対して、説得力のあるソリューションを提供しています。GHS社のRTOSとソフトウェア開発ツールによってOEMは、生産コストを制御するとともに、ハードウェアとソフトウェアのフレキシビリティを最高位にまで向上させることができます。」
Green Hills Software社 CTO である David Kleidermacher(デヴィッド・クライダーマッハー)のコメント:
「Freescaleの車載向け半導体ソリューションは、デジタル・車載インフラを幅広くカバーしています。Freescaleの先進的マルチコア・プロセッサ、およびGHSの車載デジタル計器プラットフォームの上に構築される次世代車載エレクトロニクスはOEM、およびティア1が、運転者、および同乗者に対する強力な経験を創造し、合わせてソフトウェア複雑性、および安全性需要を克服することを可能にします。」
GHSの車載デジタル計器プラットフォームは主に次のコンポーネントで構成されます。
● INTEGRITYについて
GHS社の主力製品であるRTOSは、これまでも運転者情報クラスタやインフォテインメント・ヘッドユニットなど、車載エレクトロニクスに採用されてきた実績があります。独立系アナリストによれば、INTEGRITYはこの10年間にRTOSの中で最も市場シェアの伸びを示した、と述べています。INTEGRITYが成功した要因は、その先進的な技術設計、メモリ保護の組込み、保証されたリソース利用可能性、セキュアなリモートマネジメント、そしてハードリアルタイムにおける最適化された応答能力によるものです。INTEGRITYの技術は数多くの安全性基準に対する認証を受けており、今までにIEC 61508(SIL 3)、およびEN 50128 CENELEC(SWSIL 4)、さらにIEC 15408が規定するセキュリティにおいて、商用オペレーティングシステムがこれまで達成し得た最高のコモンクライテリア EAL6+ (High Robustness)を取得しています。
■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について
Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。
■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について
アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。
【本件に関するお問合せ】
株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ 営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp
*Green Hills Software, およびINTEGRITY、Multivisor、MULTI、TimeMachine、DoubleCheck、Super Traceは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標、または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標、または登録商標です。