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2013年03月15日

Green Hills Softwareが、SuperTrace Probe v3とGreen Hills Probe v3に対するメジャー・アップグレードをリリース

~新しい特長として、高速シリアルトレース、新しい並列トレース・ポッド、および非強制介入 (non-intrusive) ・タスク識別 (task-aware) 型プローブによるデバッグなど~

 

米サンタバーバラ、独ニュルンベルク、2013年2月26日発表 – 最大手の独立系組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダであるGreen Hills Software社(以下、GHS)は、ハードウェア・デバッグプローブ SuperTrace™ Probe v3(以下、SuperTrace Probe)と、Green Hills Probe™ v3(以下、Green Hills Probe)のハードウェア、およびソフトウェアについて、メジャーなアップグレードを発表しました。

強化された点は次のとおりです。

  • 1秒あたり40ギガビットのSuperTrace Probe用高速シリアルトレースカード
  • 5ボルトをサポートする新しいSuperTrace Probe用高速並列トレース・ポッド
  • リアルタイムOS INTEGRITY®のもとにおける非強制介入・タスク識別型プローブによるデバッギング
  • 13の新しいデバッグターゲット、および4つのトレースアーキテクチャを追加

 

Green Hills Software社 CTOであるDavid Kleidermacher(デヴィッド・クライダーマッハー)のコメント:
「開発者は、最高の性能、優れた価値、および優秀なサポートを求めて、GHSのハードウェア・デバッグソリューションを選択しています。今回の最新アップグレードによって、顧客は既存のツールをアップグレードして、組込みソフトウェアの開発、最適化、デバッグに使われるもっとも生産性の高い環境を利用しながら、最新のプロセッサのデバッグとトレースを行うことができるようになります。」

 

● 1秒あたり40ギガビットの高速シリアルトレースカード

高速シリアルトレース(High Speed Serial Trace(以下、HSST))カードは、1レーン当たり1秒間に最大6.25ギガビットで動作するシリアルレーンを6レーンまでサポート、または1レーン当たり1秒間に最大5ギガビットで動作するシリアルレーンを8レーンまでサポート、のどちらかを追加します。トレースの帯域幅が40 ギガビットになるまで組合せることができるため、SuperTrace Probeは世界最速で、もっとも大きな帯域幅をもつシリアル・トレースプローブであると言えます。サポートされている規格はPowerPC NexusとARM HSSTPです。

 

● 5ボルトをサポートする新しい高速並列トレース・ポッド

並列トレースを利用するユーザ向けに提供される、新しいTrace Everywhere(以下、TE)トレース・ポッドは、5ボルトまでの電圧レベルを伴う最大32のトレース入力信号をサポートし、トレース収集の帯域幅は1秒間に8ギガビットを超えます。TEトレース・ポッドは、筐体に内蔵されており、物理的にも電気的にも堅牢に造られているので、モジュール式のトレースコネクタにより、多種のトレースポート間を簡単に切換えることができるという特長を有します。この新しいTEトレース・ポッドは、既存の並列トレースターゲットのすべてをサポートします。
HSSTとTEトレース・ポッドは両方とも、実績あるGHSの高速JTAG技術が含まれており、1秒間に10Mバイト以上のダウンロード速度を維持しながら、JTAGを最速120MHzで動作することが可能です。これは現在販売されている他のデバッグプローブの2倍以上のスピードです。

 

● リアルタイムOS INTEGRITY上における非強制介入・タスク識別型プローブによるデバッグ

SuperTrace ProbeとGreen Hills Probe、両者に対して、Probe Run Modeソフトウェアがアップグレードされたため、JTAGのようなハードウェア・デバッグポートだけしか使用できない場合でも、世界最速の非強制介入・タスク識別型デバッグが可能になりました。Probe Run Modeは、プロセッサを停止せず、また通信ドライバなしでアプリケーションをデバッグすることを可能にします。そのためアプリケーション開発を早くから始められるようになり、市場提供までの期間の短縮ができます。イーサネットポートやシリアルポートを使う必要もありません。

Probe Run Modeの機能をもたないプローブデバッガは、アプリケーションのデバッグ中にユーザが強制的にシステムを止めたり、低速の通信チャンネルを使用したりすることが必要になります。このような強制介入的デバッグ技法は、高性能・高機能な組込みシステムには向いていません。

最初にサポートされるターゲットは、Freescale QorIQベースのデバイスとARM Cortex A9ベースのデバイスです。

 

● デバッグターゲット13種類、トレースアーキテクチャ4種類の追加

今回のソフトウェアアップグレードでは、13の新しいデバッグターゲットと4つの新しいトレースアーキテクチャが加わりました。

新しいデバッグターゲット:

  • Freescale QorIQ P5020、P5040、P2041
  • Freescale PPC5746M McKinley、およびPPC5744P Panther
  • Freescale MPC5602
  • Freescale ColdFire M5301x
  • MIPS 1004K、14K、74k
  • ST SPC56AP60
  • TI AM389x
  • Xilinx Zynq

新しいトレースターゲット:

  • Freescale e500mc、およびe5500 Nexusの高速シリアルトレース
  • APM PowerPC 405
  • ARM Cortex-A9 PTM
  • ColdFire

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、 およびINTEGRITY、SuperTrace 、Green Hills Probeは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標、または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標、または登録商標です。

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