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2013年04月17日

Symtavision社、SymTA/SにEthernetタイミング解析機能を拡張

~自動車業界用途をターゲットとして、既存のSymTA/SのCAN、FlexRay、AUTOSARベースのECU解析機能とシームレスに統合~

 

独ブラウンシュヴァイク、2013年4月16日発表 – Symtavision社(以下、Symtavision)は、組込みリアルタイムシステムの設計・検証ツールSymTA/SにEthernetタイミング解析機能を追加したことを発表しました。このEthernetタイミング解析の新機能は自動車市場が対象であり、AUTOSARベースECUのスケジューリング解析と既存の車載ネットワーク(CAN、FlexRay)のタイミング解析機能とシームレスに統合されます。

 

Symtavision GmbH社 CEOであるMarek Jersak(マレック・ジェルサック)のコメント:
「当社がEthernetのタイミング解析をSymTA/Sに追加したのは、増え続ける車載ネットワークの要求帯域に対して自動車業界ではEthernetの導入で対応していることに合わせたものです。過去2年間、当社は自動車の有力OEMや一流大学と緊密に協業しながら、OEMやティア1サプライヤーがEthernet導入時にタイミングのプランニング、最適化、および検証するためのEthernetタイミング解析ソリューションを開発してきました。Symtavisionのソリューションの独自な点は、この新しいEthernetタイミング解析機能を、既に確立済みのCAN、FlexRay、およびAUTOSARベースECUのタイミング解析と統合したところです。そのため、Ethernet上に分散した機能のタイミング解析が End-to-End で実施できるほか、EthernetとレガシーのCANやFlexRayネットワークをゲートウェイで繋ぐこともできます。」

 

SymTA/SのEthernet解析機能は標準のIP Ethernet(レイヤ3)とAudio Video Bridging(AVB)の両方のタイミング設計と検証を対象にしています。SymTA/S Ethernetモデルは、ECU、スイッチ、ポート、メッセージ、PDU、およびリンクなど、Ethernetネットワーク全体をカバーしています。また、Ethernetから、ホワイトボックスゲートウェイやブラックボックスゲートウェイなどに加えて、他のバスシステム、例えばFlexRayやCANなどにも、直接繋げることができます。さらに、このモデルは内部ECUのスケジューリングと、トリガーや同期の要求を含めたEthernet通信の共存をサポートしています。また、モデルをスクリプトでツールチェーンに統合したり、既存のEthernet通信マトリックスをモデル化することも可能です。

SymTA/SのEthernet解析機能は色々な通信優先度、MTUサイズ、スケジューリング設計、およびポートごとの転送レートなどをサポートし、さらにEnd-to-Endの自動ホップ解決や、スタティックルート、トラフィッククラス、およびシングルキャスト、ブロードキャスト、ならびにマルチキャスト通信などにも対応、スター型や、その他のトポロジにおけるスイッチを超えた複数ホップもサポートします。統計的手法でサポートされるのは、ポートごとの、またはスイッチの負荷とその時系列変化や、各ポートやスイッチの絶対値、または時系列数値としてのバッファフィルレベルなどです。しかも、Ethernetメッセージごとに応答時間が出され、様々な End-to-End シナリオのデータ通信経路を観察できます。結果はそれぞれ制約と照らし合わせて検証を行い、タイミングはガントチャートに表示して、デッドライン違反など重要な機能も含めて別途デバッグ可能です。※日本におけるEthernet解析機能のライセンス詳細、および製品リリース時期については、弊社営業部(sales@adac.co.jp)までお問合せください。

 

■ Symtavision GmbH(Symtavision)について

Symtavision GmbH社は、2008年に創立され、早期段階の見積から最終検証まで、リアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に適した最先端のタイミング解析ソリューションを提供しています。Symtavisionは、システムレベルのタイミング設計と検証用にタイミング解析ツールSymTA/Sをリリースしており、AUTOSAR、CAN、FlexRay、OSEKなどのカーエレクトロニクス分野の規格をサポートしています。また関連ツールであるTraceAnalyzerは、測定とシミュレーションの両方からのタイミングデータを視覚化して解析できる強力なソリューションで、SymTA/Sとシームレスに統合できます。本社はブラウンシュヴァイク(独国)で、支社をミュンヘン(独国)とトロイ(米国、ミシガン州)に構えており、全世界に拡がる代理店ネットワークにサポートされています。日本では、Symtavisionの代理店である株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。
Symtavisionに関する詳しい情報は、Webサイト  http://www.symtavision.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Symtavision社の代理店として、タイミング検証・最適化ツールを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。またGreen Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションも提供しています。
ADaCに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Symtavisionは、独国におけるSymtavision GmbH の登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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