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2015年01月22日

Green Hills Software、Intel AtomプロセッサE3800製品ファミリ向けにグラフィックス、および仮想化のサポートを発表

~ INTEGRITY、およびINTEGRITY Multivisorが車載エレクトロニクスのイノベーションを可能に ~

 

米ネバダ州ラスベガス 2015年1月5日発表 – モノのインターネット(IoT: Internet of Things)の最大の独立系ソフトウェアベンダーであり、Intel® Internet of Things Solutions AllianceのAffiliateメンバーでもあるGreen Hills Software(以下、GHS)は、Intel Atom™プロセッサE3800製品ファミリ向けに、リアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)、およびINTEGRITY Multivisor™仮想化ソリューション(以下、Multivisor)のサポートが利用可能となったことを発表しました。

安全性が認証されたGHSのINTEGRITYは、Intel AtomプロセッサE3800製品ファミリ向けのオプションハードウェアアクセラレーテッド3Dグラフィックスのサポートと共に、再構成可能なデジタルインストルメントクラスタ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、および先進運転支援システム(ADAS)といった車載アプリケーションをターゲットに、プロセッサE3800のGen 7 Intel Graphicsアーキテクチャが放つ鮮烈なグラフィックス性能と、比類のない車載品質を誇る安全性という理想的な組合せを実現します。

GHSのMultivisorは、Intel Atom上で利用可能なハードウェア仮想化機能をフルに活かし、次世代の自動車設計に対し世界最高性能のマルチドメインによるインフォテインメント、およびセーフティクリティカルな実行環境を提供します。2003年の出荷以来、Multivisorは、安全性が認証されたセパレーション・カーネルテクノロジとして構築された唯一の仮想化ソリューションです。このテクノロジは、クラスタ、ADAS、リアビューカメラ、および他の安全性の制約が厳しい車載サブシステム間で、確実に保証された分離を提供しながらも同時に、シングルマルチコアのIntel Atomプロセッサ上でLinux、およびAndroidといった一般的なインフォテインメントOSを安全にホスティングします。

 

Green Hills Software社 Business development, vice presidentであるDan Mender(ダン・メンダー)のコメント:
「Intel AtomプロセッサE3800ファミリをベースとしたIntel In-Vehicle Solutionsは、ソフトウェアで定義される次世代の自動車にOEMが求める、説得力あるコンピュータプラットフォームを提供し、高い性能、統合による低コスト、接続性、および変化に富んだ消費者体験を可能とします。INTEGRITY、およびINTEGRITY Multivisorと組合せると、このコンピュータプラットフォームは、将来の自動車エレクトロニクスに無類の拡張性、安全性、およびセキュリティをお届けします。」

 

Intel社 Automotive Solutions Division, vice president & general managerであるElliot Garbus(エリオット・ガルバス)氏のコメント:
「自動車のソフトウェアコックピットは、強力で柔軟かつ拡張性の高い、コスト効率の良いコンピュータプラットフォームが求める挑戦と機会を与えてくれます。Intelの車載コンピュータモジュール上で稼働するGHS社のINTEGRITY、およびINTEGRITY Multivisorは、所有に必要な総コストを抑え、市場投入への時間を短縮しながら、セキュアで信頼性が高くセーフティクリティカルなオープンマルチメディアオペレーションというビジョンを可能としてくれます。」

 

Intel社との契約によって開発された、Intel In-Vehicle Solutionsプラットフォーム製品に対するGHSのINTEGRITYソリューションは、インストルメントクラスタ、およびADASシステムに向けた有力な車載リアルタイムカーネルとしてのリーダーシップ的なINTEGRITYの地位にテコ入れし、システム全体のフットプリントとコストの削減に向けたインフォテインメント、およびappストア環境を統合する機能までをも付加してくれます。さらに、この強力な次世代車載アーキテクチャにより、OEM、およびティア1は、設計や統合の複雑性、および市場投入時間の削減が可能となり、その傍らで、ソフトウェア自動車コックピットに向けたコア基盤が提供できます。

Intel In-Vehicle Solutionsに向けたGHSソリューションの主要な機能には、以下のものが含まれます。

  • リアルタイムOS INTEGRITY上でネイティブとして動作するハードウェアアクセラレーテッド3Dグラフィックス
  • 業界をリードするグラフィカルユーザインタフェース設計ツールとの統合
  • インフォテインメントゲストOSとINTEGRITY本来のセーフティクリティカルなグラフィックスの仕事間での、ハードウェアアクセラレーテッド3Dグラフィックスのコンカレントな共有
  • Intel In-Vehicle Solutionsソフトウェアのプラットフォーム上のLinuxゲストOSのホスティングも含む、Intel Virtualization Technology(Intel VT)向けに最適化され成熟したハイパーバイザーサポート
  • Intel Architecture向けに最適化された、GHSのFIPS 140-2、およびNSA Suite Bの暗号ライブラリ
  • INTEGRITY、およびゲストOSの両方における、マルチコアのSMPサポート

  

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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