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2015年05月14日

Green Hills Software、Compiler 2015を発表

~ IoT、および組込みシステム向けに性能、安全性、品質が向上 ~

 

米マサチューセッツ州ボストン 2015年5月6日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、ARM®やPower Architecture®といった、世界で最も普及している32ビット、および64ビットの組込みプロセッサアーキテクチャ向けに、最新の最適化C/C++コンパイラを発表しました。最近公表された、EEMBC Automotiveのベンチマークでは、Green Hills Compiler 2015(以下、Compiler 2015)の新たな最適化により、性能が30%改善され、他社製コンパイラとの差が、さらに広がっていることが明らかになっています。EEMBC® Technology Labsは、Spansion社製Cortex-R5車載MCU上で、Green Hills Compiler バージョン2015.1が、1.01EEMBC Automarks / MHzという性能スコアを達成したことを認定しました。これは、従来のスコアから30%性能が向上したことを表しています。

Compiler 2015により、ソフトウェア開発者は、アプリケーションの実行時性能の向上と、メモリサイズの削減が実現できるばかりではなく、大きな負担を伴うハードウェア変更のコストを節約することも可能です。最も広く受入れられている産業ベンチマークEEMBCで、自社製プロセッサ性能の最高スコアを公表するとき、プロセッサのメーカーの多くは、他のいかなる競合コンパイラよりも、まずはGreen Hills Compilerを選択します。また、その品質とロバスト性でも名高いGreen Hills Compilerは、ISO 26262 ASIL D(自動車)、IEC 61508 SIL 4(工業)、EN 50128:2011(鉄道)といった、産業固有の機能安全、およびセキュリティ要件に対する最高水準の認証を獲得しています。

 

EEMBC presidentであるMarkus Levy(マーカス・レビー)氏のコメント:
「自動車市場では、プロセッサの性能とコード品質が、開発者にとってクリティカルな課題になります。ベンチマークでARM社とGHS社が達成した性能スコアの飛躍的な向上は、とても印象的です。こうした数々のベンチマークの好結果は、実コードと総合的に類似するため、概してベンチマークの結果が優れていればいるほど、より高性能なアプリケーションが生み出されるでしょう。」

 

Compiler 2015の主要な新機能は、以下の通りです。

  • 最近公表された、EEMBC Automark™のスコアが示すように、ターゲットに絞った最適化により、これまでのスコアに比べて30%も性能が向上
  • 安全性と信頼性が改善された機能により、モジュール間や複数のライブラリ間においても、トレーサビリティや危険性の高いコード条件の検出機能が拡張
  • アセンブリ言語の翻訳機能の拡張、高度な64ビットのリンカの最適化、そして、ジョブステータスレポートのコントロールと可視性の向上により、開発者の生産性と柔軟性が向上
  • ARM、Power Architecture、Intel® Architecture、ColdFire、V850 / RH850、MIPS™、TriCore™などをベースにする、35社を超えるシリコンパートナー製の一般的なプロセッサに対する既存の包括的なサポートに加えて、ARM Cortex®-R5F、およびCortex-M7プロセッサが新規に参入

 


■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITYは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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