ニュース
各種ニュース・プレスリリースと各種イベント・セミナーをご覧いただけます。
各種ニュース・プレスリリースと各種イベント・セミナーをご覧いただけます。
2015年07月02日
米カリフォルニア州サンタバーバラ 2015年6月19日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、同社が持つ定評のあるリアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)の車載向け統合プラットフォームを、車載インフォテインメント用のボードであるFreescale® i.MX 6シリーズSABRE(Smart Application Blueprint for Rapid Engineering)向けにも拡張させました。これにより、自動車メーカーとその傘下のサプライヤにはプロセッサの新たな選択肢が与えられ、デジタルインストルメントクラスタ、エンターテインメント、ナビゲーション、運転者支援といったマルチドメインのコックピットソフトウェアが、より小さく、より費用を抑えた構成に、安全でセキュアに統合できるようになります。
GHSは、Freescale Technology Forumにて、GPUアクセラレーテッドインフォテインメントシステム、およびGPUアクセラレーテッドグラフィックスが搭載された高速ブートデジタルインストルメントクラスタを動作させるLinuxゲストOSを初めて実演します。いずれのプログラムも、車載インフォテインメント用ボードである単独のi.MX 6 SABRE上で、干渉の独立が保証されたINTEGRITYと INTEGRITY Multivisor™(以下、Multivisor)によって実行されています。
FreeScale社 i.MX applications processors automotive business development managerであるDan Loop(ダン・ループ)氏のコメント:
「次世代車載コックピットの設計者は、i.MX 6アプリケーションプロセッサのような強力なプロセッサ上で1つ以上のオープンOSベースのモジュールと、セーフティクリティカルなソフトウェアモジュールが統合されることに期待を寄せています。両社相互に登録されている世界中の顧客は、i.MX 6シリーズとINTEGRITYで構築されたデジタルインストルメントクラスタを既に展開しており、i.MXファミリのアプリケーションプロセッサが提供するハードウェアセパレーションの性能とともに、GHSのINTEGRITY Multivisorソリューションが提供するこれらの拡張された統合性能によって、顧客が自身のソフトウェアの複雑性を管理するための援助ができることを楽しみにしています。」
競争力を維持するために、自動車メーカー、および傘下のティア1サプライヤは、利便性、信頼性、安全性に対する、運転手、乗客、規制機関からの高まる期待に応えなければなりません。LinuxやAndroidといった非商用OSによって、オープンソースの柔軟性や豊富なミドルウェアのフレームワークがもたらされますが、その一方で、高速ブート、高信頼性、そして安全性やセキュリティが求められる「ミッションクリティカル」なアプリケーションを実行させるために、安全性とセキュリティが公認されているリアルタイムOSが必要となります。それぞれクリティカリティのレベルに違いこそあれ、こうしたCPUのリソースを大量に消費するソフトウェアシステムのマルチドメイン集合の急増は、伝統的にダッシュボードの裏にそれぞれ独自のプロセッサ、スクリーン、ケーブル設置、エンクロージャを要求してきました。
このようなサブシステムを、より少ない数の強力なプロセッサと結合することは自然の運びですが、ソフトウェア機能の分離を保証しつつ、必要とされる性能、接続性、安全性の水準を達成するソフトウェアプラットフォームが必要となります。INTEGRITY、およびMultivisorテクノロジは、この信頼できる実行環境を提供し、Power Architecture®、ARM®、またはARM Virtualization Extension(ARM VE)をはじめとする、あらゆる主要な組込みプロセッサアーキテクチャ上で、工業、PoS、企業、モバイルなどの様々な顧客環境において10年以上の実績が認められています。結果的に顧客は、クリティカリティが混在する自社のソフトウェアを非商用OSと統合することに成功し、同時に、スペース、重量、コストの削減を達成しました。
車載インフォテインメント向けのi.MX 6 SABREは、インフォテインメント、インストルメントクラスタ、テレマティクス、後部座席のエンターテインメント設計をターゲットにしています。シングルコア、デュアルコア、クアッドコアのARM Cortex®-A9 CPUコアを土台として、自動車固有の接続性とマルチメディア周辺機器を幅広くサポートしています。
GHSは、i.MX 6シリーズのアプリケーションプロセッサ向けに包括的なソリューションを提供します。
■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について
Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。
■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について
アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。
【本件に関するお問合せ】
株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ 営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp
*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisor、MULTI、DoubleCheck、Green Hills Probe、SuperTrace Probeは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。