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2016年11月25日

Green Hills Software、新しいARMv8-Rアーキテクチャ上の性能でトップスコアを樹立

~ トラステッドなコンパイラテクノロジが、自動車、産業、および医療システム向けにARM Cortex-R52上で性能と安全を導き出す

 

米カリフォルニア州サンタクララ 2016年10月25日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、新しいARMv8-Rアーキテクチャに対し、業界トップのプロセッサ性能を発表しました。すでにARM社によって公表され、同時にEEMBC®(Embedded Microprocessor Benchmark Consortium)でも認証されているとおり、GHSのC/C++最適化コンパイラは、ARM® Cortex®-Rプロセッサに対して、トップクラスのベンチマークスコアを達成しました。Cortex-R52プロセッサは、ARMv8-Rアーキテクチャ初の実用例として、リアルタイムな効率的実行によって、先進の安全機能が要求される様々なシステムをターゲットとしています。GHSのコンパイラは、外科医術の自動化から車載パワートレインに対する産業安全性に至るまで、次世代マイクロコントローラアプリケーションの性能と機能安全が最大限に活かせるよう、これらのハードウェア機能を導き出します。

 

EEMBC presidentであるMarkus Levy(マーカス・レビー)氏のコメント:

「たゆみない洗練のおかげで、GHS社のコンパイラは、ARM アーキテクチャプロセッサがもつ発展する一方の性能を導き出してくれるため、結果的にEEMBCベンチマークの最高スコアを誇り、最終的には、顧客のアプリケーションプログラムの性能をより一層向上させます。AutoBenchのスコアは、補助的な目標データを供給してくれるので、設計者は、与えられたアプリケーションに対し、最適なプロセッサが選択できます。」

 

マイクロプロセッサのメーカーは、認証済みのEEMBCベンチマークを公表して、幅広い範囲におよぶ現実のアプリケーション上における自社プロセッサの性能を披露しています。彼らは、最も身近にある競合コンパイラよりも、それを倍以上超える回数でGHSのコンパイラによる発表を選んできました。Cortex-R52 FPGAシステムでは、認証されたAutoMarkスコアがAutoBench 1.1ベンチマークスイートで1.36094となっています。AutoBench 1.1には、角度から時間への変換(angle-to-time)、ビット操作、道路速度の計算、FIRフィルタ、およびtooth-to-sparkといった、自動車アプリケーションで用いられる16の異なるアルゴリズムが含まれています。

EEMBC Certification Reportの詳細については、
 http://www.eembc.org/benchmark/reports/certreport.php?benchmark_seq=2527&certification_type=OUT
からご覧いただけます。

 

STMicroelectronics社 Automotive & Discrete Group Vice President and Automotive Digital Division General ManagerであるFabio Marchiò(ファビオ・マルキオ)氏のコメント:

「グローバルな自動車業界の顧客に対し、高性能で電力効率の高い車載システムの構築を可能としてきた我々の長年の歴史を土台とし続けることで、ARM Cortex-R52コア実装がもつスピード、能力、および有効性が最大限に活用できるよう、当社はGHS社と協力して彼らのソフトウェア開発ツールを常に最適化しています。今回の発表によって、当社のデバイスは、スピードとサイズ両面における生成コードの並外れた性能、そして、複雑なマルチコア、およびマルチドメイン環境での最適な実行を供給するとともに、高性能パワートレインと安全なアプリケーションの予測可能性とセキュリティに求められるほとんどの要件をも満たしてくれます。」

 

● スピードと効率

GHSのツールチェーンは、33年以上に渡って、GHS自身が作成した何千ものマシンに依存しないプロセッサ固有の最適化を採用しています。そこには、リンク時の最適化、コードファクタリング、プロシージャ間最適化といった先進的なテクノロジが含まれます。他の多くの32ビット / 64ビットアーキテクチャと同様に、ARMアーキテクチャに対し、最速で最小のコードを生成するツールチェーンテクノロジがその結果です。

 

● 安全性

GHSのツールチェーンは、強力な機能安全という血筋をもちます。 - つまり、認定を受けた独立機関であるTÜV Nord社、およびexida社から、ISO 26262 ASIL D、およびIEC 61508 SIL4といった自動車、および産業の最高水準の機能安全の認証を取得しています。この認証と性能という両レベルの融合によって、将来のCortex-R52アプリケーションでは、より高い性能と、より少ない安全認証のコストが両立できます。

 

● 信頼性

GHSのツールは、航空エンジン、車載パワートレイン、医療機器、および産業ロボットコントローラといった、最も信頼性の制約が厳しいシステムで実行するソフトウェアの構築に用いられています。フォード社、ボーイング社、およびヒューレット・パッカード社といった企業は、GHSのツールチェーンテクノロジの実績のあるロバスト性を自社製品の信頼性の土台としています。

GHSのC/C++最適化コンパイラ、およびツールチェーンは、先進的なマルチコアデバッガ、動的実行解析ツール TimeMachine™スイート、MISRA C品質ツール、ランタイムエラーチェック機能、プロファイラ、および他の多くの統合された時間節約型開発ツールなどを特長とするGHSの統合開発環境 MULTI®と高度に統合されています。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、米国 Green Hills Software 社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションや、タイミング検証・最適化ツールなどの自動車関連ソリューションを、日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、MULTI、TimeMachineは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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