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2017年03月30日

Green Hills Software、Compiler 2017を発表

~ ISO 26262、およびIEC 61508の機能安全性の認証が求められるアプリケーションをはじめ、先進の組込みプロセッサアーキテクチャすべての上で、性能、およびプログラマの生産性が向上 ~

 

独ニュルンベルク 2017年3月14日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、ARM®、Intel®、およびPower Architecture®といった、世界中で最も普及している32ビット、および64ビットの組込みプロセッサアーキテクチャ向けに、最新のC/C++最適化コンパイラを発表しました。さらに強化されたC++11言語サポート、アップデートされた機能安全性認証、およびNEON™自動ベクトル化は、コンパイラとツールチェーンに求められる数多くの重要な強化機能において、首位を守り続けています。Green Hills Compiler 2017(以下、Compiler 2017)は、統合開発環境 MULTI®の重要なコンポーネントとして、今日のIoT、および組込みアプリケーションの新たな製作に際し、生産性の向上、高速なコード生成、コードサイズの軽減、および保守性の強化を伴って、何千人もの開発者に利用されています。

 

● 性能

Compiler 2017は、34年間に渡り、業界をリードしてきた性能最適化を土台に、ARM、Intel、Power Architecture、Renesas RH850、MIPS、およびTricore™など、今日の32ビット、および64ビットのアーキテクチャに幅広く適用されています。新たなハードウェア固有の最適化には、次のようなトピックスが含まれます。

  • ARM NEON命令の自動、または手動のベクトル化。NEONテクノロジは、マルチメディアアプリケーションに強力なアクセラレーションを提供するARM Cortex™-Aシリーズプロセッサ向けの128ビットSIMD(Single Instruction Multiple Data)アーキテクチャ拡張です。
  • 最新のIntel Streaming SIMD Extension(SSE4)サポートの拡張によって、組込みに求められる多くの役割に対し、より高度なダイナミックレンジの計算能力を提供します。
  • 自動車、および産業用ベクトル処理に向けて、強化、および効率性が図られた性能に対応するPower Architecture e200プロセッサのSPE2命令セットの100を超える新たなDigital Signal Processer(DSP)命令のアップデートされたサポート。

組込みシステムの業界標準のベンチマークEEMBC®(Embedded Microprocessor Benchmarking Consortium)Benchmarksで、プロセッサ性能の最高スコアを公表する際にプロセッサメーカは、他のどの競合コンパイラよりもGHSのコンパイラを選択しています。

 

● 安全性と信頼性

ISO 26262 ASIL D(自動車)、IEC 61508 SIL 4(産業)、およびEN 50128 SWSIL 4(鉄道)の規格に対し、最高水準となる機能安全性を満たすように認証されたC/C++最適化コンパイラ、ツールチェーン、およびC/C++ランタイムライブラリ、それぞれがもつ機能安全のクオリフィケーションを維持するために、GHSはこれまでに多大な投資を続けてきました。さらには、統合された単一パスのMISRA-C順守チェッカーは、よりクリーンで高品質のコードを促す柔軟な手段を開発チームにもたらします。

Compiler 2017の新たな強化によって、以下のようなコードのデターミニズムと信頼性の向上が実現されます。

  • セーフティクリティカルな課題となるリンクモジュール間の不整合に対して、開発者により厳しい制御を与える引数タイプのチェック。
  • 開発者が浮動小数点の精度とスピード間のトレードオフを制御できるようにする複数のオプションが利用可能。

 

● 利便性と生産性

アップグレードされたサポートは、コード性能の向上、開発者の生産性、および利便性の強化をもたらします。重要な機能の一部を紹介します。

  • 標準化されたC++スレッディングにより、開発者はポータブルでマルチスレッドなアプリケーションコードが書けます。
  • 正規表現、乱数ジェネレータ、無秩序なコンテナなどに対応する標準C++ライブラリ。
  • テンプレートのメタプログラミングが簡略化され、標準ライブラリに展開。
  • リンカセクションを制御する追加オプション。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、米国 Green Hills Software 社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションや、タイミング検証・最適化ツールなどの自動車関連ソリューションを、日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、MULTIは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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