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2018年01月23日

ルネサス エレクトロニクス社とGreen Hills Software、コネクテッドコックピット車で協力

~ CES2018に向け安全でセキュアな没入型ソフトウェア車載コックピットを実現 ~

 

米カリフォルニア州サンタバーバラ、東京 2017年12月21日発表 – 先進半導体ソリューションのプレミアサプライヤであるルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス社)は、高く保証されたリアルタイムOSと仮想化分野の世界的なリーダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)とともに、ダッジ・ラムのトラックを使ったRenesas Connected Cockpit Vehicleの共同開発を発表しました。CES® 2018で両社のエリアに出展されるダッジ・ラム1500トラックは、新しい没入型技術を数多く搭載しており、ルネサス社のR-Car H3車載コンピューティング型システムオンチップ(SoC)をベースとした生産間近の車載グレードハードウェアをGHSのリアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)、およびINTEGRITY Multivisor™(以下、Multivisor)によるセキュアな仮想化と結合させることによって、ISO 26262のセーフティクリティカルなアプリケーションとAndroid™のインフォテインメントやコックピット機能の安全でセキュアな統合を呼び物としています。R-Car H3は、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転に向けたルネサス社の革新的かつトラステッドでオープンなRenesas autonomy™ Platformの一環として、クラウドをはじめ、センシングや自動車制御にまでおよぶ、総合的なエンドツーエンドのソリューションを提供しています。ルネサス社は、Renesas autonomyを通じて、自動運転時代の安全でセキュアな社会の実現を目指しています。

Renesas Connected Cockpit Vehicleは、現実の制約や条件のもと、実車内部のハードウェアとソフトウェアコンポーネントの創作、統合、および試験が実現できるように設計された開発プラットフォームです。GHSといったキーパートナーとの協力のもとで、ルネサス社は、最新の仮想化やセキュリティシステムをはじめとする新しいソフトウェアとハードウェアのコンポーネントをこのプラットフォーム上に今後も統合し続けます。

 

ルネサス エレクトロニクス株式会社 Vice President, Automotive Systems Business DivisionであるAmrit Vivekanand(アムリタ・ヴィヴェーカナンド)氏のコメント:

「Renesas Connected Cockpit Vehicleによって、我々は、仮想化など次世代の機能を実世界の環境に取入れるばかりか、自動車エコシステムでのコネクテッドコックピット設計に伴う複雑さやリスクの軽減をも図れます。このタイプの統合開発プラットフォームの上に立ってGHS社と協力することで、我々は、自動車産業がプロトタイプから生産を控えた状態に移行する中で、真に比類のない価値提案を顧客に提供することができます。」

 

Green Hills Software社 Director of Business DevelopmentであるMatthew Slager(マシュー・スレイガー)のコメント:

「ルネサス社とGHSは、数多くの自動車部品に対し、顧客がシステムを成功裏に構築できるよう長年にわたり一緒に支援してきた実績を誇っており、この度、Renesas Connected Cockpit Vehicle関連との提携に至れたことを嬉しく思います。この車は、INTEGRITYの分離テクノロジのおかげで、広範囲にわたる自動車モデルに対し、ソフトウェアコックピットの構築に伴うコストや複雑さが、自動車の生産者にとっていかに軽減できるのかを実演してくれる優れたプラットフォームです。」

 

Renesas Connected Cockpit Vehicleは、コックピットシステムとして次のように伝統的な要素から最先端の要素まで、単一の運転可能な車載システムに統合しています。

  • ソフトウェア無線
  • マルチメディア
  • ナビゲーション
  • 運転手の顔認識、および好みに応じたアプリケーション
  • マルチOSディスプレイ共有によるシームレスな統合
  • HVACなどの車載機能

 

Renesas Connected Cockpit Vehicleでは、INTEGRITYとMultivisorの仮想化拡張がソフトウェアコックピットのトラステッドな基盤となり、単一のR-Car H3 SoC上で、ISO 26262認証を取得したセーフティクリティアルなアプリケーションコードが汎用コードやゲストOSと干渉することなく安全かつセキュアに共存できます。

  • MultivisorのゲストOSとして、タッチスクリーンマルチメディア、温度調節器、ナビゲーション、クラウド接続による車両メンテナンスのモニタリング、および運転手の生体プロファイルを見せるAndroidベースのセンターコンソールディスプレイ
  • INTEGRITYとゲストOS両方のコンテンツを結合しながら、3D GPUアクセラレーテッドなOpenGLグラフィックで稼働するISO 26262認証済みのセーフティクリティカルなインストルメントクラスタ
  • AndroidアプリとISO 26262のセーフティクリティカルなインストルメントクラスタ間で共有される安全でセキュアなGPUとディスプレイ

 

■ ルネサス エレクトロニクス株式会社について

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、数十億ものコネクテッドでインテリジェントなデバイスによって仕事や生活の様式をセキュアで安全に洗練できる完全な半導体ソリューションとともにトラステッドな組込み設計のイノベーションを提供します。マイクロコントローラ、アナログ、電力、およびSoC製品と統合プラットフォームの世界的リーダーである同社は、限りない未来の形作りを支援するために、自動車、産業、家電、オフィスオートメーション、さらには情報通信テクノロジといった広範囲にわたるアプリケーションに専門的で高品質な総合ソリューションを提供します。ルネサス社に関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.renesas.com/ をご覧ください。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、米国 Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションや、タイミング検証・最適化ツールなどの自動車関連ソリューションを、日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部
TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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