ハードウェア⾃動設計ツール
VELTRONIX社の提供するAccelerateは、マイコン上で動作しているC言語で記述された制御ロジックから合成可能なHDL(RTL)を生成します。ユーザはHDL 設計作業を意識することなく効率的かつ高速なHDLを得られます。超高速制御や予測制御システムにおいてハードウェアも用いた高速のリアルタイムシステムを実現できます。
Accelerateは、アプリケーションソースコード（C言語）を解析し、並列処理の抽出と最適化などを行い、自動的にHDLのソースコードを生成します。このHDLは、各社の論理合成ツールでFPGA化でき、アプリケーションソフトウェアのパフォーマンスが飛躍的に向上します。
また、制御システムに最適なハードウェアとソフトウェアの分割が可能なデータの抽出もサポートされており、自動車産業をはじめ、FA、防衛、ロボット産業など、幅広く使用することができます。
制御システムに特化した独自の最適化技術
- Cソースコードから合成可能なHDL（RTL）を生成
- 手動では困難なHDL設計作業を自動で実施し、設計時間を大幅に短縮
- 高度な最適化アルゴリズムで、ユーザのアプリケーションから効率的かつ高速なHDLを生成
- 並列処理が可能な演算を自動的に探索
- リソース再使用でハードウェア使用量を削減
- ディターミニスティック（確定的）なタイミングのあるHDLを生成
- 固定小数点および浮動小数点の計算に対応ワーク
Accelerateを用いたFPGA実装プロセス
- アプリケーションのソースコード（C言語）を用意
- Accelerate設定とHDL化対象Cファイルを指定
- Accelerateを実行してHDLを生成 （GUIまたはコマンドラインを通じて）
- 生成したHDLを論理合成し、性能を確認 （最大クロック周波数、FPGA利用率など）
対象ユースケースの例
- ユースケース① 制御開発： 制御器実装の高速化
- ユースケース② 実時間シミュレーション： 高速HDLの生成
- ネットワーク： 高頻度処理の高速化
- 画像処理： スループットの高速化プロトコル
製品構成
- Accelerate: ハードウェア自動設計ツール
・合成可能なRTLコードを生成
・ディターミニスティックな（確定的）タイミングを自動で設計
・並列処理が可能な演算を自動的に探索 - Floating Point Toolbox: 浮動小数点ハードウェアサポートツールボックス
・単精度と倍制度浮動小数点ソフトウェアをサポート - Simulation and Verification Toolbox: HDL検証／シミュレーションツールボックス
・ソフトウェアと同じ速度で実行するハードウェアモデルを生成
